燻製食材おすすめランキング21選｜下ごしらえなしから変わり種まで【野菜・チーズ】

燻製とはサクラやブナといった木材を燃やして出した煙を、食材に当てて香りづけをする食品加工の方法です。もともとは食品を長期保存するための調理法でしたが、現在ではその独特の風味や食感を楽しむ意味合いが強くなっています。

スモークと聞くと難しそうに感じられますが、フライパンで比較的簡単に作れるものもあるので、初心者の方でもチャレンジしやすい点も魅力のひとつです。しかし、いざ作るとなると具材に何を用意すればいいか迷ってしまいますよね。

この記事では、肉や野菜などのポピュラーな食材からポテチなどの変わり種まで、おすすめの燻製食材ランキングを紹介します。下ごしらえなしの食材なども紹介しているので、燻製にすると美味しいものが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

冷燻は、30℃以下の比較的低い温度で燻す方法です。じっくりと時間をかけると水分が抜け、長期間保存できる仕上がりになります。噛めば噛むほど味が染み出る、硬めで奥深い味わいが特徴です。

冷燻は念入りな下ごしらえや温度の調整にも気を遣う必要があるので、中級・上級者向けです。初心者の方は、他の燻製法に慣れてからチャレンジしましょう。この方法におすすめの燻製食材は、サーモンや生ハム、ビーフジャーキーなどです。

一般的に冷燻にかける時間は、2～4週間とされており、暑い時期に行うのには向いていません。冬や秋などの涼しい季節にじっくり時間をかけて楽しみましょう。場合によっては30分〜2時間のみ行って香りづけ程度に楽しむ方法もあります。

もっとも一般的な方法である温燻は、30~80℃で燻していく方法です。ある程度水分が抜けるものの、やわらかい食感が楽しめます。長期間の保存には向きませんが、もっとも親しみやすい味が特徴です。

冷燻と比べ、外気温との兼ね合いをそれほど気にする必要がなく、2〜5時間程度の短時間でできる簡単な方法です。おすすめの燻製食材も幅広く、例としてはソーセージ、ベーコン、チーズ、ナッツ、ししゃもなどが挙げられます。

熱燻は、80度以上の高温で短時間燻す方法です。10分から1時間程度ででき、温度の管理も簡単なので、初心者の方に特におすすめします。保存性は高くありませんが、できたての風味を味わうのにぴったりです。

作ってすぐ楽しめるので、キャンプで燻製を楽しみたい方に最適な方法です。ジューシーな食感と豊かな香りが魅力です。チキンをはじめとした肉類、ホタテや牡蠣といった魚介類などの燻製食材をおすすめします。

ベーコンにソーセージ、スモークチキンなど、「燻製」といわれて肉類が思い浮かぶ方は多いと思います。もともと燻製は肉の保存法として生まれた点からもわかる通り、肉類との相性は抜群です。

そのため、以下のように肉類だけに絞っても幅広い調理法があります。肉の部位によって燻製方法を変えてみるのもおすすめです。さまざまな素材を使って、ぜひお気に入りの食べ方を見つけてみてください。

【燻製に向いた肉類】

• ステーキ
• ジャーキー
• ベーコン
• ソーセージ
• 鳥のささみ
• チャーシュー

魚介類の燻製となるとスモークサーモンが有名ですが、それ以外にも燻製食材としておすすめのものは多くあります。魚はもちろん、貝類やイカといった素材も燻製に向いていて、スモークによって魚介類特有のうまみがより引き立てられます。

シンプルにスモークするのもおいしいですが、燻製したあとにマリネなどに使ってもまた違った美味しさを楽しめます。また、干物を使えばかなり手軽に作れるので、下処理・下ごしらえが面倒なときにもおすすめです。

【燻製に向いた魚介類】

• ホタテ
• タコ
• イカ
• ししゃも
• 牡蠣
• 鯖
• 明太子

野菜は基本的に水分量が多いので、燻製にはあまり向きません。スモークできるとはいえ美味しく仕上げるのが難しく、初心者にはあまり向かない燻製食材です。しかし、種類を慎重に選び調理法を工夫すれば、美味しい野菜の燻製も作れますよ。

たとえば、ごぼうやれんこんなどを燻製した後、軽く素揚げすれば、燻製風味の野菜チップスも。また、水分量の多いトマトも、うまく下処理してから燻製すると甘みが引き立ちます。燻製に慣れてきた方は、ぜひ野菜のスモークにも挑戦してみてください。

燻製と聞くとチーズや卵を思い浮かべる方も多いかもしれません。そのイメージ通りチーズや卵は下準備がほとんど必要なく手軽に楽しめるので、燻製にぴったりの食材といえます。失敗しずらい食材でもあるので燻製初心者の方にもおすすめです。

卵を燻製する場合は、燻製前にラー油やめんつゆなどでしっかりと味付けしておきましょう。漬けておく時間を調整すれば自分好みの味に仕上げられます。とろとろの半熟くんたまを食べたい方は、黄身の固まる70℃以下の温度でじっくり燻してください。

チーズを燻製する場合はいくつかの種類のチーズを用意するのがおすすめです。そのまま食べてもおいしいチーズですが、燻製すればより奥深い味わいを楽しめます。値段の安いチーズでも十分においしくなるので、ぜひ試してみてください。

「普通の食材だけだと味気ない」と思う方には、変わり種がおすすめです。例としては、豆腐などのおかず系のほか、お菓子やフルーツなども挙げられます。燻製の香りが加わると普段とはちがった味を楽しめますよ。

意外なものが燻製食材に合う場合もあるので、気になるものがあればどんどん試してみても面白いですね。大人数のキャンプで盛り上がるかもしれません。ただ、慣れないうちは失敗も多いため、ある程度経験を積んでから変わり種に手を伸ばしましょう。

【燻製におすすめの変わり種食材】

• 豆腐
• 厚揚げ
• 餃子
• ポテトチップス
• 柿の種
• バナナ

燻製にできるのは食材だけではありません。醤油・塩・オリーブオイルなどの調味料も燻製可能です。調味料は燻製すると味わい深くなり、うま味が増します。たとえば、醤油を燻製し、卵かけご飯にかけるといつもと違った味わいになります。

調味料の燻製は手軽にフライパンでするのがおすすめです。フライパンにスモークチップを入れ、その上に焼き網を置き、耐熱皿に入れた醤油を置いて火をつけるだけで簡単です。どのような味になるか知りたい方は、一度市販の燻製調味料を買ってみるのもいいかも知れません。

燻製にチャレンジしても、最初から失敗してしまってはモチベーションが下がりますよね。特に、せっかく高級な食材を買ったのにうまく作れなかったり、燻製に合わない食材を買いすぎてしまったりといった失敗は避けたいものです。

そうしたリスクを避けるためには、慣れないうちは手軽に購入できる安価な食材を選ぶのをおすすめします。また、燻製は安い食材でも十分美味しく仕上げられるので、最初から高級食材を使うのはおすすめできません。自分に合った価格や容量を選んでみてください。

燻製には、下処理・塩漬け・乾燥など、面倒な工程がつきものです。しかし、具材によっては、下ごしらえをせずに燻せるものもあります。初心者の方は、下ごしらえがいらないものを選ぶのがおすすめです。

塩漬け・塩抜き・風乾など、燻製をするまでにかかる手順は多いです。もちろんそれが醍醐味の1つでもあるのですが、手軽に作りたいときには少し面倒に感じるかもしれません。そんなときには、下ごしらえなしで作れる燻製食材を選びましょう。

下処理をせずに使えるのは、もともとしっかりと味がついているもの。ウインナー・ベーコンのほか、チーズ・明太子・塩サバなどが挙げられます。干物もおすすめです。下ごしらえなしの燻製食材は、キャンプなどで手軽に多くの料理を用意したいときに使いやすいです。

手軽な燻製食材も美味しいですが、やはり下処理からじっくりと時間をかけて作ったものの味わいは格別です。時間があるときや、こだわりの燻製料理を作りたいときには、ぜひ下ごしらえから丁寧にやってみてください。お休みの日に取り組むのがおすすめです。

豚バラを買ってきて自家製ベーコン作りにチャレンジしてみたり、ジューシーなスモークチキンを作ってみたりと、楽しみ方はさまざまです。燻製に慣れてきた方は、新しい食材を取り入れてみると、ますます料理の幅が広がります。

燻製に使用するチップには、メジャーで初心者にもおすすめのサクラから、香りが強いピートなど、さまざまな種類があります。どれを使うかによって風味がまったく変わってくるので、食材を選ぶときにはチップとの相性も気にしてみましょう。

基本的には、鶏肉などの淡白な味の食材にはまろやかな香りのチップが、羊肉をはじめとしたクセがある食材には強い香りのチップがおすすめです。初心者の方は、まずはサクラなどのオーソドックスで何にでも合うチップを選んでみてください。

燻製はたったの3工程で作れるので、時間はかかりますが簡単にできます。燻製を作るときのポイントを紹介するので、チェックしましょう。

燻製調理は、次の3ステップで行います。順番に見ていきましょう。

1.味付け（塩漬け）

味がついていない食材に下味をつけます。もともとは、食材に殺菌や腐敗防止するために塩をまぶしました。魚、肉、野菜など味がついていない食材には下味をつけますが、チーズやソーセージのような味がついているものに関しては味付けの工程は飛ばしてしまって構いません。

2.乾燥

風にさらして食材を乾かす作業です。まぶした塩をそのまま燻製してしまうと塩辛くなってしまうため、まぶした塩は水で洗い流しておきましょう。食材に水分が残っていると痛みやすくなってしまったり、色や味が悪くなってしまうので、このときしっかりと水分を飛ばしてください。

3.燻製

おまちかねの燻製作業です。燻製器に入れていぶしましょう。いぶしたあとは、風にさらして乾燥させると味が馴染みやすくなり、煙くささもとれるので、時間があるようなら風乾燥もしてください。

燻製方法は、主に3種類あります。それぞれ燻製時の温度やかかる時間などが異なるので、どの方法を取るか決めてから始めましょう。

燻製させたい食材の水分量によっても、仕上がりは変わってきます。ぱっと見食材に水分が見えないとしても食材表面に水分が残っている場合があり、水分が残っていると燻製した食材はすっぱくなってしまいます。

燻製させる前にベタつかない程度まで乾かしたり、温度差による水滴を拭き取ったり、水蒸気が出るようであれば水蒸気を逃したりして水分ができるだけないようにして燻製してください。

燻製した食材が苦いと感じた場合は、スモークチップの燃焼温度に問題があります。燃焼温度が高すぎる場合は苦くなってしまうので、スモークウッドにするなど燃焼温度を調整してみましょう。

燻製は熟成させると味が落ち着く食べ物です。燻製が終わったから早く食べたい気持ちはわかりますが、燻製直後は煙のニオイが強いためきちんと風乾させないと美味しくありません。熱燻法であれば5～20分、温燻法であれば1～3時間程度しっかりと熟成させてから食べましょう。

燻製といえば時間と手間がかかる難しい調理法のイメージもありますが、食材を用意するだけで簡単にできるレシピもたくさんあります。以下で紹介するレシピの他には、噛むほど味わいを楽しめるタコの燻製やビールにぴったりなミックスナッツの燻製などがおすすめです。

【燻製卵のレシピ】

1. 卵を麺つゆやラー油などに10分～一晩漬ける
2. 好みの硬さになるまで火加減を調整しながら燻る

【燻製ほたてのレシピ】

1. ホタテを塩漬けにする
2. しっかり漬かったら、胡椒やスパイスなどをまぶして味付けする
3. 好みの硬さになるまで火加減を調整しながら燻る

フライパンでも作れる燻製ですが、やはり本格的にやりたいのであれば燻製鍋を使うのがおすすめです。各ブランドによって機能性もデザインもさまざまなので、しっかり検討したうえで購入しましょう。

さまざまなメーカーの燻製鍋があるので、ぜひ自分にぴったり合うものを探してみてください。使いやすいものを選んで、燻製を楽しみましょう。

燻製は、専用の機械でなければ作れないイメージですが、実は身近な段ボールを使っても手軽に調理できます。段ボール燻製器は、材料が段ボール・割りばし・ガムテープのみなので、非常に低コストで済むのが魅力です。まずは燻製を試してみたい方は、段ボール燻製からスタートするのもおすすめです。

また、燻製中は中と外の温度差から内部に結露が発生します。水分が食材につくと酸味が出てしまいますが、ダンボールは結露を吸収してくれるため、水分の付着を防げる燻製に適した素材です。畳めるので持ち運びも便利で、使用後は燃やしたりゴミとして処分できたりするため、片付けも楽なメリットもあります。

コンビニ商品で特に人気の燻製におすすめな食材はチーズあられとミックスナッツ・サラダチキンバーの3つです。まずチーズあられですが、コンビニのオリジナルブランドなどでも展開されているスナック菓子で、おやつにもおつまみにもなる食材となっています。

次にミックスナッツですが、ランキングにも入っているほど人気の食材で、なおかつ味付け・乾燥なしで簡単に燻製できるため、失敗しにくく初心者に特におすすめです。

そして最後にサラダチキンのスティックタイプであるサラダチキンバーですが、調理工程・コスパ・味わいすべてにおいて抜群だと言えるほどの食材で、おやつ・おつまみどちらとして食べるのにもぴったりです。スティックタイプで食べやすいのも魅力のひとつです。

今回は、燻製食材のおすすめをランキング形式で紹介しました。燻製食材は、作り方や食材のジャンル・チップとの相性などから選びましょう。今回紹介したものを普段の食卓やキャンプやバーベキューでのメニューに取り入れて、燻製を楽しんでみてください。