おすすめの無塩バター17選｜お菓子作りに！余った場合の代用法も紹介

料理やお菓子作りに使われたり、トーストにそのまま塗って食べられたりすることが多いバターですが、特にパンやお菓子に塩分を加えたくない場合に用いられるのが、塩分を使用せずに作られた無塩バターです。

無塩バターは塩分がほとんど含まれていないので、原料のミルク本来の味わいがより感じられます。また、有塩バターよりもパンやお菓子をふんわりサクサクに仕上げられるほか、余分な塩分を加えることがないので塩分のとりすぎることなく、おいしい料理やお菓子などを仕上げられるのが、無塩バターのメリットです。

そこで今回は、無塩バターを選ぶためのポイントやおすすめの無塩バター17選のほか、無塩バターの代用や余ったときの使い道などについて解説します。

無塩バターとは、その名の通り製造工程で塩を加えずに作られたバターです。とはいえまったく塩分が含まれていないわけではなく、原料の生乳に微量の塩分は含まれているため、販売時には「食塩不使用バター」と表示されることがあります。

無塩バターは、パンやお菓子作りに多く用いられています。逆に、有塩バターは料理には使われてはいるものの、パンやお菓子の材料としてはあまり使われません。その理由は、塩分の特性にあります。

塩分は小麦粉のグルテンを強める作用があり、パンやお菓子のふっくら感・サクサク感が減ってしまうため、無塩バターが用いられます。ただし、塩分が必要な一部のお菓子には有塩バターの方が用いられることもあるので、レシピに応じてバターを使い分ける必要があります。

発酵バターとは、乳酸菌で半日以上時間をかけて発酵したクリームから作られる、または乳酸菌を練り込んだバターを発酵させて作られるバターです。発酵の手間がかかっている分価格が高くなりますが、バター特有の芳醇なコクと香りが楽しめます。

発酵バターは輸入バターに多いタイプでしたが、最近では国産の発酵バターが増えています。

無発酵バターはスーパーなどで多く取り扱われている、日本で最もメジャーなタイプのバターです。クセが少なくあっさりとした風味で使いやすく、発酵バターよりも安価で購入できます。味わいが異なるものの、発酵バターとは栄養価には大差がないので、バターにあまりこだわらない方や安いバターが欲しい方には無発酵バターの方がおすすめです。

近年注目されている種類のバターが、グラスフェッドバターです。牧草のみを餌として育てられた乳牛のミルクだけを使用して作られています。日本の乳牛はとうもろこしなどを飼料としているため、グラスフェッドバターはほとんどが海外産です。

上品なコクとミルキーな香りが特徴で、一時期ブームになったバターコーヒーに使うのがおすすめです。

できるだけ安全なバターを食べたい方には、オーガニックバターが最適です。農薬や化学肥料不使用で、有機農法で作られた飼料で育てられた乳牛のミルクを使って作られています。原料はもちろん、加工方法にも厳しい基準が設けられているため、オーガニック認証を受けていれば安全性が高いことを証明でき、安心して食べられます。

バターを頻繁に使う、バターを使った料理を多く作る機会があるなど、バターの使用頻度や使用量が多い場合は、業務用の大容量パッケージが最適です。業務用のバターは450gサイズのものが多く、たっぷりと使えます。

業務用バターは冷凍された状態で販売されていることがありますが、バターが余った場合も冷蔵保存が可能です。

あまりバターを使う頻度が多くはない、たまに使うという程度なら、業務用バターは大きすぎるので、150〜250gサイズのバターを選びましょう。スーパーなどで販売されている一般的なサイズで、たまに使う程度の方でも使い切りやすいサイズです。

一部のバターは、少量ずつ切り分けられているものもあるので、少量でも使いやすくなっています。

日本産バターは、日本国内で最も購入しやすいタイプです。国内だけでも多くの老舗乳製品メーカーが無塩バターを販売しています。コンビニでも購入できるものが多く比較的リーズナブルなので、気軽に購入できるのが魅力です。

また、北海道をはじめとした産地にこだわった国産の無塩バターも選べます。日本産バターを食べ比べてみるのもおすすめです。

高級バターを多く生産していることで知られるのが、フランスです。フランス産のバターは、エシレやボルディエなど高級な発酵無塩バターが多く、原産地を保証するフランスの原産地保護呼称「AOP」の認証を取得している製品も見つけられます。

AOPや有名ブランドの無塩バターは特に高価ですが、異なる伝統製法で作られており、日本のバターとは違った味わいが楽しめます。

温暖な気候のニュージーランドで作られた無塩バターは、グラスフェッドバターが有名です。自然豊かな環境の牧草のみを食べて放牧でのびのびと育った乳牛のミルクから作られたバターはカロテンが多く含まれており濃厚で、色が濃い特徴があります。

味わいは意外にサッパリとしているので、バターコーヒーに入れて飲むのに適したバターです。

無塩バターを買いたいと思っても、スーパーにないということはありがちです。無塩バターが見つからない場合は、有塩バターやマーガリンで代用できるかというと、代用できる範囲は限られます。

炒めものやトーストに使うのであれば、有塩バターやマーガリンでも問題ありません。しかしバターの使用量が多いレシピには、有塩バターは塩分量が増えてしまう原因となるため使用は避けましょう。

また、マーガリンも使用量が多いと風味が変わってしまうため、避けた方が無難です。

料理やお菓子作りなどで無塩バターを使ったはいいけれど、余ってしまって使い道がないという場合は、手軽なレシピで消費してみましょう。たとえば、すりおろしリンゴと合わせればりんごバターになり、レモン・砂糖・卵を加えて湯せんして冷やし固めれば、手軽なおやつ「レモンカード」が作れます。

無塩バターは、マーガリンのようにトーストに塗ってもおいしく食べられます。溶かした無塩バターにグラニュー糖を混ぜてパンに塗れば、簡単なシュガートーストにもなるのでおすすめです。

今回は無塩バターの選び方・厳選したおすすめ商品・余ったバターの使い道などについて幅広くご紹介しました。お菓子作りだけでなく料理にも使用できる無塩バターですが、スーパーやネットで気軽に購入できるため積極的に使用していきたいところです。本記事を参考に無塩バターを活用していきましょう。